温泉津町福光・遥かなる故郷

僕の少年時代(昭和20年から30年代)の思い出

中秋の名月

 

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    出た出た月が 

              まあるいまあるい まんまるい

    盆のような月が

 童謡・月

 

 祖母が月見だんごとサツマイモを縁側に置いて、母はススキを徳利型の白い花瓶に生けた、これがわが家の供え物だ。

 わが家ではサツマイモを中秋の名月に合わせて初めて3個だけ収穫し、お月さまへの供え物としていた。5月に植えたばかりだから、まだ実は太くなっていない、細く筋の入ったサツマイモだった。本格的な収穫は稲刈りが終った晩秋になる。

 縁側に座っている祖母が煌々と輝く月に向かって手を合わせ念仏を唱えた。

 祖母は太陽も月も崇め信仰していた。朝、お日様を拝むときは柏手を打って祝詞をあげ、月に対しては両手を合わせ念仏を唱えている。

 M君とY君、I君兄弟が遊びに来た。僕らは夜に集まって遊ぶことはなかった。盆と今夜だけが夜遊びしても親はなにも言わない。

「村の中を散歩しようか」

 灯なしで田んぼ道を歩いても何の支障もない。

 マムシ対策に皆がゴム長靴に履き替えて出発した。

 家を離れて田んぼ道にでると満月が一層大きくきれいに見えている。

「普段の満月より大きいな」

 確かに大きいと思った。

♫出た出た月が まあるいまあるいまん丸い♪

 皆ができる限りの大声で歌った。

              ☆        ☆

 2018年9月24日、今宵は中秋の名月である。でも満月は明晩らしい?!