温泉津町福光・遥かなる故郷

僕の少年時代(昭和20年から30年代)の思い出

遊び・パッチ

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 メンコ(面子)のことを僕らはパッチと呼んでいた、関西ではベッタンと呼んでいる。いずれも地面に叩きつける際の音からきている。

 丸形と長方形のものがあり、僕らがよく使っていた丸形にもサイズが各種あって僕のは15センチほどもあった。

「パッチしようか」

 M君はパッチを数枚持っていた。

 僕も家からパッチを持って来た。

 じゃんけんした。僕の負けだ。地面のできるだけ平らな場所を選んでパッチと地面の間に隙間ができないよう注意深く置いた。

 M君は腰をかがめて地面のパッチを見回していたが隙間を見つけたらしく。

「よし、いくぞ」

 右手に持ったパッチを高く上げ勢いよく地面に叩きつけた。

 バシッと音がして僕のが大きく傾き、2,3回よろよろと揺れたが裏返しにならずに地面に戻った。

 次は僕の番だ。隙間を見つけ、そこを目指して力いっぱいパッチを叩き付ける。これはあんがいコツがいるもので隙間の真横に勢いよく叩きつけないと相手のを裏返すことはできない。

 地面には直径50センチほどの円を描いて土俵にしている。ここから叩きだしても勝ちだ。

 バシッ、僕のパッチの縁(ふち)がM君の縁に、みごとに当たった。M君のが土俵から転げでた、僕の勝だ。

「よし、こんどはやっつけるぞ」

 M君は自分のパッチの縁をわずかに折り曲げて厚みを付けた。この部分を僕のパッチに直接当てようとしている。だがこれはむずかしい、うまく当たらないのだ。

バシッ。

 僕のパッチが土俵から飛び出た。

 M君は僕のパッチにみごとに当てたのだ。

   角型は使いかってがあまり良くないので観賞用に収集するだけであった。