温泉津町福光・遥かなる故郷

僕の少年時代(昭和20年から30年代)の思い出

ライスカレー

 油で炒めた玉ねぎ、にんじん、ジャガイモを鍋でじっくり煮て、野菜それぞれの形が崩れてきたものにカレー粉を入れ、さらに水で溶いたカタクリ粉でトロミを付けて出来上がりだ。

 これがわが家のライスカレーだった。

 肉類は隣町まで峠を越えて買いに行かなければならないので入れない。

 現在のような固形のカレールーは売っていないからコクも粘りも少ない、シャブシャブのカレーだったが家族全員が好きだった。

 冬の寒い夜に、サラサラっとかき込む熱いカレーは体も温まった。

 

 わが家ではライスカレーと言っているのに世間ではカレーライスと呼ぶ。この疑問が解けたのは僕が大人になってからである。

 海軍はカレーライスと呼び、陸軍はライスカレーと呼んでいた。

 僕の父親は陸軍だった。