温泉津町福光・遥かなる故郷

僕の少年時代(昭和20年から30年代)の思い出

5勺の米

 勺(しゃく)は尺貫法の体積の単位である。1合(ごう)=約180ミリリットル)の10分の1が1勺になる。だから1合の半分が5勺だ。ちなみに「わんかっぷ大関」は1合らしい。

 まわりくどい説明をしてしまったが、僕が小中学校の修学旅行のとき1人1泊5勺ずつ白米を持参して旅館に渡した。6年のときと中2のときは1泊だったから白米5勺を自家製の木綿袋1袋、中3のときは旅館3泊だったから3袋を持って行った。要するに自分の食いぶちは自分で持参するというのが当時であった。

 旅行の前日、母は日本手ぬぐいで米を入れる袋を縫ってくれた。

 心躍らせて出来上がるのを待った。

僕らは1人1合は平気で食べていた元気ざかりだ、5勺では足りないはずだが旅館では腹いっぱい食べることができた。

 ただし、米を測るマス(升)は1合マスが最少単位で勺マスは無かったから母はいつの場合も1合を入れていた、こういう人も多かったかも。

 高校を卒業して京都へ就職したとき、米穀通帳を会社へ提出したが、いつのまにか必要なくなっていた。