温泉津町福光・遥かなる故郷

僕の少年時代(昭和20年から30年代)の思い出

自転車

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 中学を卒業した長兄が隣町に就職して通勤用の自転車を買った。ぴかぴかの新車だった。
 次兄もぼくも自転車に乗りたいと思ったが大人用自転車なので、身長の低いぼくには乗れない。長兄は気前よく貸してくれたので次兄はすぐ乗れるようになったが、ぼくは3年生になってようやく乗ることができた。ただし、身長が足りないためサドルに座ることができない。左ペタルの上に乗って立ったまま右足で右ペタルを回す三角乗りという乗り方だった。
 小さい子供が大きな自転車を器用に操(あやつ)っているので、初めて見る人はびっくりしていた。
 1年後、長兄は
「やっぱり高校ぐらいは卒業しておかなければだめだ」
 ということで高校へ進学した。
  
 6年生のとき、やっとサドルに座ることができた。目線がずいぶん高くなり、爽快な気分になった。