読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

温泉津町福光・遥かなる故郷

僕の少年時代(昭和20年から30年代)の思い出

蟯虫(ぎょうちゅう)、蛔虫(かいちゅう)

 汚い話で恐縮だが・・・
 年に一度、学校で検便があった。その日は、大便をマッチ箱にほんの少しだけ入れて学校へ持っていった。

 3年生のとき「暁虫がいる」との結果がでた。
 駆除するため土曜日の晩飯から日曜日の昼飯まで断食して薬を飲んだ。
「この薬を飲んだら、なんでも黄色く見えるが心配ない」
 と、医者に言われていたとおり、数時間もすると視界が黄色く見えてきた。
 飲まず食わずでいるので病人のようにふらふらしてくる。まさに腹の虫との格闘だ。
 半日後、3ミリほどの暁虫が白い団子になって便のように出てきた。まだ生きている暁虫が肛門で最後のあがきをして暴れる。特に、蛔虫がいたら、のたうちまわって周辺にペッタペッタとまとわりつく、気持ち悪いことこのうえない。
 蛔虫は大きいものなら長さが10センチほどもあった。
 あるとき同級生のT君が、学校で「あれ」といいながら指で口から薄いピンク色をした虫を引きずり出した。長さが5センチほどもある蛔虫だった。
 次の日、T君は学校を休んだ。蛔虫と格闘しているのだろう。